こんにちは、golgoです。
今回は取付けの基礎知識「家具や棚板の水平や垂直の合わせ方について紹介していきたいと思います。
家具の設置や棚板などの取付けをした際に、
「なんか傾いている気がする…」
「床からの高さは同じ寸法なのに…」
「しっかり矩手(直角)で家具を作ったのに、設置すると家具と壁の隙間が上下で違う…」
こういった場合は床が水平でない場合か、壁が垂直になっていない場合が考えられます。
床や壁は必ずしも水平・垂直ではない。
「床は水平なモノ」「壁は矩手(直角)で垂直に建っているモノ」と思っている方は多いのではないでしょうか。
たしかに建築物の居住空間は水平・垂直に建てられるのが基本です。
ですが、木造住宅では木材の曲がり・反り・捻れ・季節による膨張・収縮などいろいろな要因で建築物というのは動いてしまいます。
なので家具や棚板の設置・取付けの際は水平・垂直を確認しながら行うとスッキリした納まりになります。
家具を設置する際の水平・垂直の確認をしながら取り付ける方法。
それでは、家具や棚板を設置する時の、水平・垂直の確認方法ついて紹介していきたいと思います。
1.水平器を使用しての水平・垂直の確認方法。
水平・垂直を確認する上で、最も簡単な方法は、水平器での確認方法で、小さなものであれば100均でも購入することが可能です。
◎棚板の場合
1.取り付け位置を出します。(墨出し)
2.棚受け(ブラケット)を仮固定
(注意)固定の際に全てビスを打ってしまうと、水平を合わせた後に固定する際に微調整が難しくなるので、微調整をした際にビスを打てる所をあらかじめ残しておこう。
3.棚板を仮固定し、水平器で水平を合わせる。
棚板の上に水平器を置き、気泡が真ん中にくるように高さを合わせる。
左右どちらかを基準として、片側の棚受け(ブラケット)だけを上下に動かして高さを合わせるとやりやすいかと思います。
4.全てのビスをしっかり打って固定し、作業終了。
◎床置きの家具の場合
1.設置したいところに、家具を設置。
2.家具の天板の上に水平器を置き、前後・左右(奥行方向)の水平を確認する。
3.アジャスター調整や家具下にパッキン材を挟み水平を合わせる。
パッキン材は横の部分をマッキーなどで黒く塗っておくとパッキン材が目立たなくなります。
4.壁に固定する場合は下地位置をあらかじめ確認しておき、下地のある位置にビス固定する。
5.作業終了。
2.レーザー墨出し器を使用して水平・垂直を確認する方法。
水平器と比べるとコスパは悪くなりますが、水平器よりも正確にに水平・垂直を容易に確認できるというのと、グレードの良い物だと矩手(直角)の位置出しも容易に出来るので、1台持っているととても便利なアイテムです。
◎棚板の場合
1.取り付け位置を片側だけ出す。(墨出し)
2.レーザーの線を出し、レーザーの線を基準として、1.で出した墨と同じ高さになるように、もう片側に墨を写す。(1.で出した墨の位置にレーザーを合わせても大丈夫です。)
3.出した墨に合わせて、棚受け(ブラケット)を仮固定する。
4.棚受けに棚板を仮固定し、レーザーで左右の高さが合っているか確認する。(高さが違えば微調整する。)
5.本締めをして、作業終了。
◎床置きの家具の場合
1.設置位置に家具を置く。
2.レーザーで線を出し、家具の天板の四つ角の高さを確認する。
3.誤差があればアジャスター調整やパッキン材などを挟み高さを合わせる。
挟んだだけではパッキン材が目立ちます。
目立たせないようにするにはベニヤの木口をマジックで黒く塗りつぶします。
パッキン材は100均等で売っているベニヤ板を小さくカットした物を使います。
用意する厚みは2.5㎜・4㎜・5.5㎜です。他に1.4㎜のアクリル板もあるとより細かく調整ができます。
4.固定する場合は下地位置をあらかじめ確認しておき、下地の入っている位置にビスを打って固定する。
5.作業終了。
◎吊戸棚の場合
1.取り付け位置を左右どちらか片側だけ出す。
2.レーザーで線を出して1.出だした墨をもう片側に写す。
3.取り付け最中に吊戸棚が落ちないように、突っ張り棒など吊戸棚の支えになる物を3本用意しておき、2本は壁側の左右に立てかけておく。
4.吊戸棚を設置個所に持っていき、3.で置いた突っ張り棒で壁側2本・手前側1本の3点で支えて微調整を行う。
5.下地位置にビスを打つ(吊戸棚の場合は荷重が掛かると落下の危険性もあるので、なるべく留められる下地には全てビスを打つ方が、取り付け後に安心して使用できると思います。)
6.作業終了。
私がオススメするDIYで使える水平器・レーザー墨出し器。
◎水平器
シンワ測定 シンワブルーレベル300mmMg付 300mm 76379 マグネット 水平器 価格:825円 |
水平器は100均でも売っているのですが、サイズが小さく本格的に使用するには不向きだと思います。
ですが、何よりもコスパが良いので試しに使用してみたい方や小さな取り付け物の場合は、100均の物でも差し支えないと思います。
◎レーザー墨出し器
レーザー 墨出し器 マキタ SK13P【460】【ラッキーシール対応】 価格:18,843円 |
↑このレーザー墨出し器は私が仕事でちょっとした物を取り付ける際によく使用するレーザー墨出し器です。サイズが小さく手軽に使用できるのでオススメです。
価格:5,620円 |
↑このレーザー墨出し器は楽天を見ていてとてもコスパが良いと思ったので紹介させていただきました。コスパ重視の方にはオススメです。
マキタ makita 屋内外兼用墨出し器 SK506GDZN [A031119] 価格:263,847円 |
↑このレーザー墨出し器は私が仕事で最もよく使うもので、店舗や銀行のカウンターの墨出し、パーティションの建ちなどを確認する時に使用しています。
レーザーのラインが緑色で従来の赤いラインよりも窓際など日の光が入ってくる明るい場所でもレーザーのラインをしっかり視認できます。
オススメではありますが、DIYで使用するにはコスパが悪いので、仕事などで毎日のように使用する方にオススメです。
まとめ
今回の内容はいかかがだったでしょうか。
まだまだいろいろな事例があるのですが、今回はここまでにしておきます。
これからもいろいろな取り付け方法を紹介していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。